まこ/26歳女性(佐賀)

初めまして。今回兄のことで相談に来ました。
私の兄は今年31歳になりますがシンナー中毒者です。
もう10年以上吸っています。
昔はやめていた時期もあったり、仕事もしていましたが今は引きこもり状態で毎日毎日吸っているようです。
前々から2番目の兄と説得したり、警察に相談に行ったりしましたが何の成果も得られません。
以前は明らかにラリった状態だったんですが、最近では解り難く、目つきやボーっとした感じで吸ったかどうかを判断しています。
兄に「やめたいけどやめれないのか」「ただ吸ってるだけなのか」等話ましたが口を開きません。
正義感が強く、とても優しい兄でしたが今ではその姿は消えてしまいました。
家の事情があり、両親は居ません、私は嫁に行ってますし、2番目の兄も他県で仕事をしていて、寝たきりの祖母が居ますが兄の暴力や夜中に叫んだりするので老人ホームに居ます。
シンナー歴が長いだけに抜け出すのにも大変だと思いますし、立ち直るのに時間が掛かるかもしれませんが、兄を助けたいです。
何かいい方法はないでしょうか?
ここで「ダルク」の存在を知りましたがもし入院施設を勧められた場合金銭的に非常に厳しいです。
いくらくらい掛かるものでしょうか?
また、兄をどう説得すればいいでしょうか?
まだ10代の頃兄が少年院に行った時に脳に水が溜まってると言われたことがありますが、それからだいぶたっていて体も心配です。
少し前は1日7食くらい食べ、それでもガリガリでした。
今は解りませんが以前ほど食べては居ないようです。
シンナーは食べても太れないのでしょうか?
今もあばら骨が浮き上がり、筋肉もゼロに等しく、良く歩けるな……と思うほどです。
タバコを持つ指すら震えています。
まずはどこかの相談に行きたいと思っていますが兄はたぶん精神科等に強制入院させられると思っているのか(以前から入院を勧めていました)全く応じませんし、自分の気持ちを話してくれませんので兄がどうしたのか何を考えているのかわかりません。
シンナーの話をすると「吸ってない、やめた」と言いすぐ席を立ってしまいます。
どうか知恵をお貸しください。


【回答】めば
入院を拒否する理由としては、どのようなものが考えられるでしょうか。
まず、入院したらシンナーが吸えなくなりますよね。
次に一般的な精神科病院のイメージはどのようなものでしょう?
鍵の掛かる厚い扉、病室の窓枠の外に取り付けられた鉄格子、不自由な入院生活……etc
私もはじめて精神科病院に入院する前に持っていたイメージはこのようなものでした。
しかし、一度入院体験をし、2度目の入院からは精神科病院のイメージは別のものとなりました。
洗濯のりの効いた真新しい白いシーツ、優しい看護婦さん、孤独感からの解放、3食昼寝付ののんびりした病棟生活……etc
また全国のダルクの中には生活保護を受けながら入所しプログラムを受けることができるところもありますので、お兄さんがダルクを利用したいということであれば一度問い合わせてみてもいいかもしれません。
ですが、病院にしろダルクにしろ、家族のやめさせたい気持ちだけではなかなか前へ進みません。
シンナーを吸っている当人からみれば、とにかく薬物をやめさせようとあれこれ言ってくる家族や友人の問いかけや言葉はうっとおしく聞こえてくるだけです。
一度、シンナー以外の話題でコミュニケーションをすることを心がけてみてもいいかもしれません。
その方が薬物をやめられない当事者としては心を開きやすいんですよ。