ドラミ/30歳女性(富山)

私の父は 7年くらい前に 薬に手を出しました。
もともと 大企業で働いていたため、お金はあり、だらしのない生活をしてきた人で、マンションを借り、家には盆と正月しか来ず、女遊びをし、家族に嘘をつきながら、日本全国で遊んでいました。
誰が言っても行動を改めることはできない状態でした。
薬に手を出したのは、東京に遊びに行き、興味本位からでした。
そのあと薬が止められず、家族をだまし、嘘の借用書にハンコを押させ、会社のお金を使い込みし、女遊びをし、ラブホテルで使った注射器をゴミ箱に捨てて帰ったため、警察に通報され逮捕されました。
警察が言うには、薬と女とサラ金はセットだそうです。
もともと父は家に帰ってこなかったので、父の禁断症状などの異変にも気付きませんでした。
警察に捕まり、サラ金から電話がかかってきたり、小さな記事ではありましたが新聞にも載り、職場の人たちにもいろいろ言われたり、付き合っていた人の親からも別れるように言われたり、父親を心の底から憎みました。
母も父とはこの時に離婚しました。
警察から出てきて、薬をやめるため祖父と叔父のはからいで病院にも入りましたが、外泊中に 薬を売る人と会っていたり、結局、病院で他の薬中のひとと仲良くなり薬を手に入れるための情報交換をしていたようです。
ダルクにも入り、その後祖父のはからいで仕事見つけてもらい、働きましたが、お金があるとネットや携帯を使い薬を買い、とある町の民家の前で フラフラになっているところを警察に捕まりました。
母や祖父母を悲しませ、ほんとうに殺してやろうかと思いました。
裁判や家宅捜索も2回もされれば、人生どうでもいいという感じで、かなり怖いものがなくなりました。
ここで3年刑務所で過ごす予定で、一生出てくるなと思いましたがそんなわけにもいかず、とりあえずその間に薬から離れてくれれば、と思いました。
その後、祖父がガンになり介護を余儀なくされました。
しかし祖父は最後まで父の心配をし、息を引き取りました。
祖父は父に会えない間、父のような人に少しでも協力できるようダルクに寄付をしていました。
その後、父は釈放され、私は父と祖父の一周忌で会いました。
その時、父は私に座布団を出したり、お茶を出したり、今までにない行動を取りました。
また、一周忌のあいさつで親戚中に頭をさげました。
そして畑仕事や庭仕事、墓の手入れなど、するようになりました。
町内の奉仕行事にも嫌がらず出るようになり、洋服も昔使っていたものを身に付け、車も今の会社の署長のお下がりをもらい、使っています。
仏壇も手入れをし花をかざったりしています。
行動が良くはなっていますが、世の中が便利過ぎてまた携帯やパソコンで薬を買ったり売る側から連絡がこないか心配です。
一応、毎年携帯の番号やアドレスを変えたりするようにしていますが、いつまた薬に手を出すか、こればかりは分からず、覚悟だけはしています。
子どもは親は選べませんが、この世に産んでもらった恩はあるし、知らない人ではないので、何かあれば手は貸そうとは思うのですが……。
なにか薬を手に入れるのを防ぐのに良い方法があれば教えてほしいです。
本人が薬でフラフラになるのは仕方がないとはいえ、もし他人を傷つけてしまうことがあっては大変です。


【回答】トシ
ドラミさんへ
メールありがとうございます。
ドラミさん、お父さんの心配ばかりで大変でしたね。
でも、お父さんが薬を手に入れる方法を防ぐことは困難だと思います。
ダルクにも入所経験があるようですが、ドラミさんは「家族会」には参加しなかったのですか?
ドラミさん、お父さんのことは心配だと思いますが少し横に置いておいて、自分自身の人生のことを考えませんか?
僕も娘がいますので心が痛みます。
薬物依存症は周りの人をどんどん巻き込む病気ですから、お父さんに巻き込まれないようにしてください。
そのためには、薬物依存症のことを勉強してください。
富山にお住まいのようですが、大阪まで行けますか? 大阪フリーダムで薬物依存の家族の会を行なっています。
ぜひ参加して、ご自分の人生を取り戻してください。
お父さんの人生とあなたの人生は別です。
大阪フリーダム 06−6320−1463