文房具/29歳女性

めばさんに質問させていただきます。
私はタバコの煙は大嫌いで、お酒も弱いので大量には飲めません。
が、シンナー系の匂いが大好きなんです!今までにシンナーやトルエンを直接吸引したことはありませんが、そういった匂いのするものに凄く惹かれてしまい、つい嗅いでしまいます。
ガソリンや灯油・軽油・油性マジック・修正液・ボンド・ベンジン・セメントのり・ラッカーうすめ液・マニキュアetc…こういう匂いが好きな時点で中毒の気があるのでしょうか?
また、匂いを嗅ぐことで中毒に成り得るのでしょうか。
どのくらいの量を吸引すると中毒になるのでしょうか。
嗅がなくても禁断症状は特に感じませんが、自分の能力に悩んでもう何も考えたくないなあという時や脳が疲れて冴えて眠れない時に嗅ぐとボンヤリして楽になれる気がします。
逃げているとういより、ただ好きな匂いなんですが、やっぱり中毒でしょうか。
病院へ行ったほうがいいでしょうか。
現在OLしながら趣味で漫画を描く毎日ですので、忙しい時は忘れているんですが、暇になると嗅ぎたくなってしまいます。


【回答】めば
ご質問ありがとうございました。
わたしのようなシンナー依存症になってしまう人は、シンナーの匂いを嗅ぐのではなく、ビニール袋やコーラの缶など狭い空間に、密度濃く、揮発した有機溶剤を連続的に「口」から吸引し肺に入れて摂取します。
その摂取する継続時間はわたしの場合ですと、一回につき3時間〜10数時間におよびます。
こんなことを断続的な中断はあるにしろ、連日ほとんど切れ目なく、シンナーが水のようにしか感じられなくなるくらい嗅覚も喉越しの感覚も麻痺して、シンナーが「おいしい」と感じられなくなっても、強迫的に続けてしまいます。
あの石油っぽい匂いが好きな人は、シンナーの乱用者、依存症者でなくても、世間にはたくさんいます。
1回でどれだけの時間匂いを嗅いでおられるのかわかりませんが、シンナー系の匂いに寄せるあなたの囚われは単なる好き嫌いのレベルを超えているようです。
わたし自身シンナーはもう22年くらい吸ってませんが、給油スタンドのガソリンの虹を見ただけで心ときめきますし、ハイウェイから石油コンビナートの夜景を眺めただけで故郷に戻ってきたかのようにノスタルジックな気分になります。
嗅覚だけではなく、視覚やロマンチックな物思いまでもが、シンナーに結びつく時は要注意なのです。
なぜなら、わたしがシンナーとノスタルジックな想いを無意識に関連付ける時、裏に隠されている感情というのはほとんど「自己憐憫」だからです。
暇なとき、自分の目の前にある時間を消してしまいたいとき、何かに限界を感じていても限界設定が自分でできないとき、シンナーの入ったビンはいともたやすく、わたしの手の内にありました。
自己憐憫は慢性自殺であるシンナー吸引を正当化します。
そしてシンナーの吸引は自己憐憫というつまらない感情さえ心地よい酔いに変えます。
匂いを嗅ぐだけで踏みとどまっている文房具さん。
シンナーの匂いを嗅ぎたくなったら、他の気分転換の仕方をいくつか考えて、最初のうちは(これは匂いを嗅ぐことの代わりなんだ)と意識しながら、実行なさることをおすすめしますわ。
今のところ、病院に行っても、一笑に付されるだけかもしれません。
でも、忘れないでくださいね。
あなたは吸引したら依存症になる可能性がとても高いとわたしは思います。
目と鼻の先に、依存症への入り口であるシンナーを吸う口があるのです。


吸わぬが花、


吸わぬが仏。